開催報告:インターネットを安心・安全に賢く使うためのセミナー
開催概要
2026年1月28日、岡山県高度情報化推進協議会主催による「データサイエンスとIT技術を活用した防災体制のあり方」をテーマとしたセミナーを会場・オンラインハイブリッド形式で開催しました。
主な内容
KDDI株式会社の高木悟氏より、従来の中央集権型システムの課題を指摘し、「ハイパーレイヤリング」という分散型の新しい防災地図システムを提案いただきました。各組織が自律的に情報発信し、ブラウザ上で統合表示する仕組みは、低コストで災害に強い特徴を持ちます。
鳥取県デジタル局の下田耕作局長からは、「デジタル民主主義」への挑戦として、自治体デジタル倫理原則の策定、フェイク情報対応チームの活動、情報リテラシー教育の取り組みが紹介されました。1月6日の地震対応での実践例も報告されました。
パネルディスカッションでは、中国電力ネットワークより、スマートメーターを活用した停電情報の可視化と自治体向け電力データ提供について、株式会社リプロからは、GPS・加速度センサーを搭載したロゴ杭(斜面変状センサー)と水検知センサー「水ピー」の実証事例が紹介されました。岡山NPOセンターからは、2018年西日本豪雨災害での情報共有プラットフォーム運営の経験と、現場で直面したネット環境やUI/UX、個人情報管理の課題が報告されました。岡山県からは、広島県・鳥取県との広域連携への参加意向と、防災情報システムの周知・活用促進の重要性が示されました。モデレーターの野上教授は、「災害時の情報は集めるからつなぐへ」とし、官民産学それぞれの立ち位置での信頼性の分担と、普段使いできる仕組みづくりの必要性を強調しました。
まとめ
災害時の情報は「集める」から「つなぐ」へ。官民産学が連携し、信頼性と責任を持った情報発信・活用により、強靱で持続可能な地域社会の構築を目指すことが確認されました。
開催情報
- 主催:岡山県高度情報化推進協議会
- 日時:2026年1月28日(火)
- 形式:会場・オンラインハイブリッド開催
- テーマ:データサイエンスとIT技術を活用した防災体制のあり方